調香師日記
調香師日記
ジャン=クロード・エレナさんが書かれた本です。
ジャン=クロード・エレナさんはエルメスの専属調香師をされていました。
そこで有名なあれやこれやの香水を作られていたのですが、そのインスピレーションはいったいどこから来るのか。
どんな日々を過ごしているのか(嗅覚とどうやってつきあっているのか)いろいろな視点、場所、時代背景から書かれている本です。
このなかに、アコードがいっぱいでてきます。
香水を作るときに、アコードというのがとても大事で、アコードマニアの私としてはもう身もだえてしまうくらい、(全部メモった)です。
例えば。
ミントパチュリアコード
ミントのクールな若々しさ
パチュリのダークでしめったあたたかい香り
ミントアコード#1
PミントCO2
スペアミント
ペニーロイヤルミント
ミントアコード#2
ペパーミント
プチグレイン
ベルガモット
レモン
+ブラックカラントのベース
なんていうのがいっぱいでてくるのです。
香水を作るときは名前(タイトル)がとても大事でたとえば。
色の表現を用いて
カドミニウムイエロー
プルシアンブルー
ヒナゲシルージュ
なんてかいてあったら、どんな香りを想像するか?
(私は、香料の名前に色の名前がついてると意味もなくドキドキしてそれだけで大好きです。黒コショウ、スプルースブラック、ブルーサイプレス、ホワイトカンファー、ピンクコショウ、マートルグリーン、などなど)
名前の響きが五感をひきつける。香水のコンタクトは名前からはじまる
と書かれています。
スイートピー Pois de senteur
グリーンピース petit pois
こんな具合です。もうフランス語ってずるいと思うばかり。
プチポワ!って何よ。かわいい。
と、エレナ氏のエスプリがたっぷり入っている調香師日記、勉強って感じじゃなくて雰囲気でわーーって読むのお勧めします。
嗅覚というのがどういうものなのか、香水を作る仕事というのはどういうことなのかというのが少しだけ垣間見ることができます。
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