ファースト・ポジション



少し前にバレエの先生が紹介していたので、このファースト・ポジションをみた。

ファーストポジションって、日本語でそのまんま「一番」なのだけど、この一番がバレエをやってない人にはどうしても難しい立ち方。

足のかかとをくっつけてつま先を左右180度に開く。

そしてフトモモやふくらはぎはまっすぐ伸ばす。(隙間があいてはいけません)

お尻をつきだしてもいけません。背中が壁にぴったりくっつくように、そして頭は引き上げて首を伸ばし肩は落とす。

手は前に。まるく。(これはいちはいろいろなので足の一番のポーズとは別だけど)・・・・本当にすごいポーズだと思う。

3年かけても私はできないであろうポーズ。

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バレエにかける子供たちとその家族のお話。

本当に本人のガッツとやる気のほかに家族の協力というのが欠かせない。一人で勝手に明日からバレエやるわ、なんてことにはなれないのだ。

そして、ここにでてくるシエラレオネで戦争孤児になってしまったミケーラ。ミケーラを引き取ったエレーンさんまた素晴らしい。ちょっとでも爪のあか煎じていただいたほうがいいと思う。私。

とにかく。ミケーラは子供のころ、バレエのポスターだか雑誌だかをたまたまみてこんなに美しいものがあるのかと心をうたれる・・・そして、アメリカにやってきて、エレーンさんに頼んでバレエを習わせてもらう。

バレエの衣装は白人がきるものというフォーマットの上にできているので、いちいち修正が必要。それをエレーンさんが全部引き受けて手作業をしてくれた。

ほかの子たちのお話もとてもいいんだけど、とくに、このミケーラに心をうたれる。自分の目の前で両親を虐殺され、トラウマになり、美しくないから引き取られないと孤児院でさげすまれ(ちなみにミケーラは1995年生まれなんですよ! グリム童話の時代ではないのに!!)そんななか、アメリカからきたデプリンス夫妻が引き取るということで(もとは、もう一人の女の子を引き取る予定だったらしいけどその子と双子のように育ったもう一人のミケーラも一緒につれていきましょうとなったらしい)アメリカに移住。そして努力によってチャンスをつかむ。書くと簡単だけど、本当にすごいことなんだから! 彼女の目をみてください。魅力的でとてもきれい)

こどものバレエの先生は、「だからね。こうして、バレエが普通にできる環境があるみんなは幸せなんだよ」、っていってたけど、本当にその通りだと思う。ちょっと平和ボケしすぎてるかも。


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