【旅・人生】京都の青木さんの話 青木シリーズその1

私の人生の処々に「青木さん」という人物が現れる。珍しい苗字じゃないけど、いろいろとこの青木さんたちが私に重要なことを教えてくれたりする。

この京都の青木さんのエピソードは今から20年前にさかのぼる。

私、あーぱーぱーな大学生。好奇心旺盛でいろいろ旅をしたい。そして友人と妹と3人でタイにいきました。バンコクからサメット島というところにいってだらだらして、そのあとバンコクに戻って夜行寝台列車でチェンマイまで。青木さんにはチェンマイで会いました。

チェンマイの駅前はお宿の客引きがたくさんいて、とまる場所をきめていなかった私たち、声かけられた客引きと値段交渉し、そこにいくことに。

(すごい安かったけど具体的にいくらだったのか覚えていない。シャワートイレが共有で、3人部屋だったと思う)

食事をとるスペースに、そのミスター青木はいたのです。タイ人の中年女性と一緒に。青木さん、当時、御年70歳で、元気元気。仕事引退して年金ライフで、フラフラと旅していると。で、タイでもチェンマイが気に入ってそこにしばらくいたようだ。中年タイ女性との関係は伺わなかった。(というか、うかがえなかった)

あーぱーぱーな大学生の私たちと青木さん。お店の情報交換したり、あれこれ話しているうちに、日本に帰って写真とお手紙送りますみたいなことになり、アドレスを交換し、私たちのほうがお先にチェンマイをあとにした。

※チェンマイでトレッキングをして、しぬほど疲れた。すぐに壊れちゃいそうな筏にのったり、振り落とされそうな、(でも統制とれている)象にのったりした。面白かったけどあれは20歳代の楽しみ。だから若いときにはいろんなところにいって、楽しむのが大事だとつくづく思った。

で、青木さんの話。

そうかー。そういう生き方もあるんだなーと初めて、年金使って海外で遊ぶ老人に接触した。

好き勝手やってそうなおじいちゃんだったけど、私が日本からお手紙をだし、そのあと、トルコにいきますといったら青木さん「トルコは危険なところだから、危ないところにいかないように」と・・・お説教でした(笑) トルコいったことないんだなあ青木さん、と思いました。

知らないことに対してはみんな臆病です。

それにしても。これだけネット社会になっても、やぱり現地の空気はいかないとわからない。チェンマイって今、どうなってるんだろう・・・。あの宿、まだあるんだろうか。青木さんは生きてるだろうかなどなど、思いをはせたのでした。


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