イスラムとは何か ムハンマド・アリ・アルクーリ 時事通信社
イスラムについて、学校は教えてくれないし、身近にモスクもなければコーランもない。
私はトルコ・マレーシア(これは乗り換えだけど)・イランにいったことがあって、イスラムの国の不思議を知りたいと興味がとてもあった。
イランにいったときは、それほどは聞こえなかったけど、(とまっていた場によるのだろう)トルコのときは日に5回きっちりとコーランが響いていたし、 食事では当然豚はでてこないし、アルコールもなかった。
公共の場所にいけば必ずお祈りのスペースがあったし、トイレにいけば手足を洗う場所が(お祈りの前には手足を清める)あった。
イランはヒジャーブ着用がマストで女性は一人旅はできない。
ドバイ経由エミレーツ航空でテヘランにいったけど、ドバイtoテヘランのわりと短いフライトでは人々は忙しかった。最後のアルコールをのみ、女性は着替え。(体のラインのでない服+ヒジャーブ)
なんだ、めんどくさいなって思うかもしれないし、女性差別だというふうにとかく結び付けられがちなのだけど、実際生活している人たちをみていると、一夫多妻(4人まで)なんて金がないからできないよ、という男性が多いし(お金があっても、あんまりやってないみたいだった)ママが家族でいちばん偉いように思えた。女性の地位はちゃんとしている。この本によると、イスラム教にて、「家族」というのは何をおいてもとても大切なものとしている。戦争で男がたくさん死に、その亡くなった数だけ結婚できない女性がいるというのはよろしくないので、第二夫人・・・(第四まで)とることが可能なのだが、第一夫人との間の契約で、ほかの人と結婚したら離婚します、とある場合はそれができないし、第一夫人と第二夫人を平等に扱わないといけない(そう、すべてにおいて!!)なので、それができる人でないといけませんよ、と書いてあった。イランの人は、いっていたっけ。冠婚葬祭がすごく行事として重要で、自分の父親の葬式も大変だった・・・と。一泊二日でお通夜、火葬、葬儀・・・49日の法要までやっちゃう日本とは違って、一か月くらいかけて遠方からくる人たちや親戚の親戚の友達まで面倒みるそうだ。
この本は、イスラム教徒であり、リヤド大学の教授が、非イスラムのひとたちにむけた、イスラム教というのはこういう宗教なのですよ、と完結に教えてくれているもの。
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